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【MECLI(メクリ)】
【MECLI(メクリ)】
【MECLI(メクリ)】

静岡の紙工ブランド「MECLI」のブランド構築

【MECLI(メクリ)】

Project : Branding
Company / Brand : 大日三協株式会社
Brand Name / Concept / Logo Design : Hideaki Miyauchi
Website > https://mecli.jp/

紙の総合商社・大日三協(静岡県)が「つなぐデザインしずおか The 9th edition 2019-2020 」事業を通じて開発した製品【Flowery Tale】を1stアイテムとしてスタートした、新規ブランドの構築。

ブランド名は、紙工製品なので「紙」が感じられること、暮らしの中で使用される製品となるので「動き」のニュアンスがあること、国内外問わず認識しやすいよう短い言葉であること、その他いくつかの重要なポイントを踏まえ、数ある提案の中から「MECLI(メクリ)」が選ばれた。

 

【コンセプト】
『紙を遣い、感性を広ぐ』。
(技術により自由に操るという意味で「使」ではなく「遣」を選択。「広ぐ」は古文単語であるが、強い意志を表す語感とリズムから「広げる」より適していると判断。)
概要は、以下の通り。

 

【ブランドコンセプト概要】

富士山麓の大地から湧き出る清らかな雪解け水。
この潤沢な水資源を背景に、数百年に渡り上質な紙の生産を通じて静岡の製紙業は発展を
遂げてきました。

私たちは普段意識していなくても、紙を見て、紙に触れ、紙の多様な特性を感じています。
暮らしの中であたりまえに存在し、様々なかたちで生活に寄り添う紙。
紙は情報を伝え、空間を仕切り、清潔を保ち、時には安らぎを与え、生活を彩ります。

「MECLI」はそんな紙の魅力をここ日本・静岡の地で1つ1つ綿密に探り、視点を変えて
再構築することで、静岡の紙工技術が経てきた幾重の時を新たにめくり、紙のある新鮮な
風景とコミュニケーションを創出します。

 

ロゴは、ブランド名、コンセプト、概要を踏まえて検討。
解説は、以下の通り。

【ロゴデザイン:解説】

全てはここから始まる、1枚の紙。
多くの場合は断裁によって完成形となるため、一般的な紙には物理的に4つの角(かど)
ができるが、紙の進歩を、上流の石が流れの中で必然的に角を削られ、やがて丸みを帯び
ていく様になぞらえると古代の武骨な筆記媒体に始まる紙は、長い歴史の中、そして永い
将来に渡って多様な環境に合わせて角が取れるように各々の地域、文化、生活への適応を
繰り返しているように映る。

現時点からの更なる進化も見据え、まだ丸みではなく、直線的に紙の四方の角を削る。
そしてブランド名「MECLI(めくり)」に倣い、一辺をめくる。
手元には、静岡の紙工技術の歴史を裏付け、新たな発展を見守るように富士が浮かぶ。
めくった先に、紙の未来を見る。

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