memori

【花降ぅり(hana fuuri)】
【花降ぅり(hana fuuri)】
【花降ぅり(hana fuuri)】
【花降ぅり(hana fuuri)】
【花降ぅり(hana fuuri)】
【花降ぅり(hana fuuri)】
【花降ぅり(hana fuuri)】

花が降るとき、光が咲く照明

【花降ぅり(hana fuuri)】

Project : Lighting
Company / Brand : 有限会社ノヨリ(錺師・野依克彦)
Concept / Product Design / Package Design : Hideaki Miyauchi

愛知の伝統工芸、尾張仏具とともに発展を遂げてきた錺(かざり)金具の製造技術。部材同士をつないだり保護したりといった物理的な機能性だけでなく、精緻な技術により施されたその装飾性は長い歴史の中で審美的にも高い評価を受けてきた。
この分野において積極的に活動を続ける愛知・名古屋の錺(かざり)師、野依克彦氏とのプロジェクトでは、機能性の上に成り立つ装飾性を追求するのではなく、その装飾性が生み出す新たな機能性を模索することで、技術の延命・継承にとどまらない、更なる可能性を生み出すことを目指した。

錺の彫り・透かしの技術により、桜が現れ、盛り、花弁が散りゆく情景をグラデーションで表わしながら、軽やかなシルエットをまとった銅製の照明。銅の円筒が徐々に桜に変化し、花が降ることで光がこぼれ、やがて拡がっていく。
国内外問わず日本らしさとして認識される、桜。その花弁はシンプルにモジュール化することで視覚的にまとまり、有機的でありながらもミニマルな空間にもなじむ。
シェード、支柱、底板はすべて銅製で、ベースには桜材を採用している。うっすらと感じられる銅の桃色が桜とリンクし、金属製でありながらも柔らかくあたたかい印象を与える。

散りそめる刹那を惜しみ、ゆっくりと楽しみたいという心情から「花降り」ではなく、1音のばし「花降ぅり(hana fuuri)」と名付けた。
今後はこの照明のほか、野依氏により香りのたゆたう香立てや、手軽に灯りを楽しめるキャンドルホルダーなどのシリーズ展開も予定される。
小物の化粧箱の表面は白雪をイメージ。製品と対面の時、春の訪れのようなほっこりとした感覚を抱かせるように。

製作後記  CLIENT’S POSTSCRIPT

有限会社ノヨリ 伝統工芸士 野依克彦

東京での展示会に訪れた時、memoriの手掛けた製品の並ぶブースを拝見し、面白いアイデアの商品を作られているなと関心を持ったのをきっかけに、その後お誘いした私たちの青山スクエアでの展示会にも気兼ねなくご来場いただき、宮内さんとのご縁が深まりました。

信仰心の低下や住環境の変化などで仏壇仏具の需要が減り、錺金具も機械化による安価な製品の流通が増加。技術の継承という意味では世襲も難しく、尾張仏具の問屋や職人の数も減少傾向にあります。名古屋・尾張仏具における錺金具の職人としては、仏壇・仏具以外の製品にも幅広く取り組み、販売市場を押し拡げることで代々受け継がれてきた技や心を広め繋ぐことができるのではないかと考えおり、積極的に活動を続ける中でmemori宮内さんに製品のデザインを依頼しました。

デザインしていただいた製品は、展示会やご来社いただいたお客様から「オシャレ!」と評判が良く、社内でも「我々では出せない雰囲気」「思いつかない発想」と声が上がっています。仏具以外にも幅を拡げたい者として、最高のアイテムとなりました。
委託したデザイン以外の業務にも丁寧、親切にご対応いただき、当方の展示会予定にも合わせて滞りなく進行していただけました。また商品だけでなく、コンセプトなどの文面も高い文章力で、良いコメントをご提供くださいました。

尾張仏具市場や当社の現在の状況を踏まえ、製作予算や市場展開数など現実的な部分も考慮した上で、形状の応用により横展開が可能なデザインをご提案いただきましたので、ここを起点に継続的に進化させていきたいと思います。

BACK TO PROJECTS

Copyright © memori Inc.